今日は一日、ガダルカナルの戦争経験者の
インタビュー記事をまとめていた。
完全引きこもり。
さっき娘から「スーパーに何もない!」との連絡があって、
世の中が食料の買い占め・買いだめパニックに
陥っていることを知った。
昨晩の小池都知事の外出自粛要請で、
皆がスーパーに買いに走ったのか。
バカバカしい。
泡食って買いに走らなければ、流通はマヒしないで
済むというのに。
パンが手に入らないことに怒った大衆は、なぜか
パン屋を襲撃する。『大衆の反逆』に記された一節。
食料が手に入らなくなるかもしれないと恐れた大衆は、
慌ててスーパーに押し寄せる(そしてスーパーの機能が停止する)。
いずれも目先のことに振り回され、
本来目を向けるべき事柄を見失っている。
原稿をまとめていたのは、ガダルカナルからの撤退直前、
日本軍の総攻撃が失敗し、補給は途絶、米は一粒もなく、
岩の苔をむしって口にしながら陣地を死守した時期の話。
すっかり「脳内ガ島」になっていたから、
内地(現実)とのギャップにいまだ頭が追いついていない。
苔しかなくても戦闘意欲を失わなかった人々と、
たかだか外出自粛要請が出たくらいで泡食う人々と、
同じ国民なのだろうか・・・。
苔をむしって食え、とは言わないけれど、
戦闘するわけじゃないんだから、
そんなに買い込まなくてもいいんじゃない?
便利でモノが豊富にある「恵まれた生活」を
必死になって維持しようとしなくても、
人間は生きていけるよ。
そんなちょっとした開き直り、というか、
肝の据わり方次第で、医療も食料も
必要な人のもとに届くと思うけどなあ。
いざ冷蔵庫の食料がなくなったら、
庭でジャガイモでも育てよう。
食料はスーパーにあるもの、とは限らない。
BLOGブログ
前の記事へ「従軍」慰安婦は存在しない
『お互い擬態』がおもしろい次の記事へ